出向いて学ぶ経験~外の世界を見てみよう
多機能事業所ぽれっとのサービス管理責任者のMさんが法人としても連携している社会福祉法人あむの生活介護事業所びーとに研修に行ってきました。報告を書いてもらったので、紹介します。
外部研修レポート
6月にあったサビ管実践研修で同じグループになった社会福祉法人あむ 生活介護事業びーとのKさんとご縁があり、8/7(月)~9(水)まで現場研修をしてきました。
現場研修を希望した理由として、ぽれっとで働き始めて11年目…仕事に対する強い思いと迷いがありました。現場で様々な利用者さんと過ごして、介助の仕方や関わり方など利用者さん本人たち・親御さんから多く学ばせてもらい、天職だと感じる程大好きなお仕事で今の自分があると思っています。今年度からサービス管理責任者兼管理者になり、自分なりに考えて動いて現場に入ったり書類作成など行ってきましたが、そもそもサビ管・管理者はどう動くべきなのか?何を優先すべきなのか?(現場?事務作業?)、漠然としすぎて日々が過ぎれば過ぎていくほど自信がなくなっていく・こんなんでいいのかと自問自答が増していく感情になり、外の世界を見て吸収したいと思い、びーとに行かせてもらいました。
研修初日は緊張でドキドキでしたが、スタッフさん利用者さん含めフレンドリーに接してくれて自分の中ではすぐに溶け込めることができました。感謝です!
日中活動が充実していて、ポスティング・音楽活動・創作活動・お仕事として事業所内の清掃・外外出・自立課題・手芸など幅広く、利用者さん一人ひとり出来る事を活動提供していました。楽しそうに活動に参加していた利用者さんの表情が今でも思い浮かびます。どうしても毎日同じ毎日になってしまいがちですが、利用者さんが好きなことや楽しめそうなこと・安定することを探りながらの活動提供はぽれっとの課題でもあります。
私たちは自分から趣味を見つけたり色々な所に行けたりしますが、利用者さんは自宅と通っている事業所だけ等狭い世界で過ごしていると感じていて、利用者さんが少しでも事業所に通って楽しいことが待っている、落ち着く・好きな場所と思ってもらえるところになればいいなと、そんな理想を思い描いています。
研修に行って一番強く感じたのは、スタッフ同士のコミュニケーションです。
朝と帰りに必ずミーティング(1日の流れや利用者さんの様子の共有、確認事項など)をしていたり、ミーティングに参加できていないスタッフにはミーティング内容を引継ぎする・議事録を確認するなど個人で意識をもって業務に入っているなと感じました。その他でも日中の中でスタッフのコミュニケーションが行き交っている(スタッフのプライベートの事ではなく、利用者さんについて)のが印象的でした。改めて支援していく中で情報共有は必要不可欠だし大事なことだと身に沁みました。
サビ管だから、管理者だからと一人で何でもやろうとするのではなく、周りを巻き込んで業務をしていて、個別支援計画書等なども現場の担当スタッフと一緒に進めているため、管理者業務の重要性をスタッフが理解をしているのが伝わってきました。理想に近い事業所運営を間近で見させてもらいました。
ぽれっとに戻ってきて、今の自分に何が出来るのか考えた時に一人考えても動いても出来ないし進まないし現状と変わらないなと思い、まずはスタッフとコミュニケーションを取って小さいことからコツコツと行動におこしていこう!と決意し、9月から月一のパートさん含めた全体ミーティングの実施、スタッフ全員で係を作り(車両・日用品・企画・調理・通信)利用者さんが充実できる様、スタッフもやりがいを感じてもらえるように取り組んでいこうと思います!
改めて、びーとの皆さんこんな私を快く受け止めてくれて、色々な経験をさせてもらいありがとうございました。心の底から楽しいと思える研修でした。
そして、研修の機会をくれた法人と送り出してくれた事業所のみなさんもありがとうございました!
最後に、ぽれっとの利用者の皆さん、家族の皆さん、頼りないサビ管兼管理者ですがこれからもよろしくお願い致します。
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Mさんは高校卒業してすぐぽれっとに就職して11年が経ち、事業所の中では支援歴ベテランながら、まだ20代の若き管理職です。ぽれっとはネットワークサロンの中でももっとも大きな事業所でチーム作りは大変かと思いますが、現場のみなさんや利用者さん、家族の皆さん、ほか地域や連携している皆さんの力を借りながら取り組んでもらいたいと思います。
私としては、自分の娘もぽれっとに通っていることもあり、レポートにある「私たちは自分から趣味を見つけたり色々な所に行けたりしますが、利用者さんは自宅と通っている事業所だけ等狭い世界で過ごしていると感じていて、」というところが嬉しかったです。
障がいがあっても、当たり前に暮らすことが実は難しいし、それを支える重要な役割が福祉サービスにはあることを私たちは忘れないでいたいと思います。一方では福祉サービスだけでは支えられないのも事実なので、地域づくりや制度以外の支え合いも大切にしていきたいと思います。