人を育てる場づくり
気付いたら、年度の半分が終わろうとしています。今年は本当に暑い夏でしたが、釧路もようやく空気がひんやりと感じる今日この頃です。
先日、福祉現場の人材不足のことが新聞に出ていました(普段ほとんど新聞を読まないのですが、珍しく自宅のテーブルに置いてあるのを覗くと、一面に出ていました)。
私たちもここ数年は人材不足に頭を悩ませています。
同時に、人材を育てていくことや一人ひとりがもっている力をどう発揮するのかなど、人材の活かし方もとても大切になっていて、さらに頭を悩ませています。
今年度、前半はあちこちの現場を何とか回すことで精いっぱいで、研修の場を設ける余裕がなかったのですが、後半は人事交流の研修を行うことにしました。
目的は以下の3つを設定しています。
①法人全体の事業内容を把握し、必要とされていることを現場で感じる
②子どもから大人まで幅広い年齢層、多様な障がい種別、程度に関わることで、ケアに関する知識や技術を高める
③それぞれの現場同士の交流で、お互いの業務について伝えあい、意見交換をする機会をもち、相互理解を促す
すでに、ネットワークサロンでは居宅介護事業所であるPASSはヘルパーとして働く傍ら、様々な現場にヘルプに行って隙間を埋めるような働きをしてくれています。
そして、本部の事務員さんたちはかなり前から放課後等デイサービスの送迎に行ってくれたり、あちこちのヘルプに入ってくれていて、かつては「ニッチ(隙間)」と呼ばれていることもありました。
限られた人材でやりくりするという発想は以前からありましたが、今後さらに必要になりそうです。また、利用している皆さんにとっても、スタッフにとってもいろいろな人たちと出会い、関わることでお互いに成長していきます。変わることでの負担や一時的な苦労もありますが、福祉現場では人材不足が続き、今後も改善の見通しがつかない中で、多くの現場を担える人材の育成に取り組んでいく予定です。
ただし、人にはそれぞれ得意不得意もあり、事業所によってはそんなに変わると困るところもありますので、交流の方法は個別に検討していく予定です。
サイト内でも研修に参加した方からの声も紹介できたらと思っています。