あっという間に年の瀬
最近、急激に寒くなった釧路です。一日中、気温が氷点下の真冬日もちらほらあります。
北海道は家の中がとても暖かく、リモートワークが多いと、全然外に出ない日も多くなり、久しぶりに外に出たときに思わず「寒い!」と身震いしてしまうことがあります。
そして、寒さと関係あるのかないのかはわかりませんが、コロナ、インフルエンザ、マイコプラズマ肺炎…と感染症が流行っています。気を付けましょうと言っても、限界はありますが、それぞれに対策をしていきたいものです。
ネットワークサロンも11月中旬にコミュニティホーム大川でインフルエンザA型が大流行りして、「職員がいない!」と焦った時もありましたが、他の事業所からの応援ややりくりで何とか乗り切りました。
この2~3カ月の様子をいくつかお伝えします。
休眠預金事業の進捗
昨年度から約2年半の期間で実施中の休眠預金の事業ですが、折り返し地点を迎えて、中間評価の検討を行いました。また、予定よりも遅れ気味だった進捗も少しずつ進んできました。
まずは活動の周知と啓発活動のためにnoteを開設しました。まだ、記事は少ないですが、ひと月に2つは記事を掲載したいと目標を掲げています。
月に1回定例のミーティングを行い、活動の進捗確認や役割分担などの確認をしているのですが、その場の議論が実はプロジェクトにとって大切な検討の場になっています。
また、12月は4日に釧路公立大学、翌日の5日は東京大学に出向き、このプロジェクトで開発を進めている「見えない当たり前」について講義やワークショップをしてきました。
公立大学は昨年度に引き続きでしたが、100名以上の学生さんたちが今年も熱心にマジョリティとマイノリティについて考えてくれたように思います。
そして、今回初の試みとなったのは東大でのワークショップでした。
東大の先端技術科学研究センターのプロジェクトと交流する機会があり、それを機に何か一緒にできないかと企画提案があり、東大の学生さんから希望者を募り、「ふつうとあたりまえってなに?」というテーマで私たちの活動の紹介と見えない当たり前チェックリストの紹介をしてきました。
こじんまりの場でしたが、とても興味関心を持って参加してくれた人たちがいて、今後にもつながりそうです。(私の時間の使い方が上手くいかずに議論する時間が少くなってしまったのが、ちょっと反省です)
興味深い「こえサーチ」
ネットの居場所ポータルサイト死にトリはもくもくとサイト運営を続けていますが、最近、諸事情があって取りまとめ作業が遅れていた「こえサーチ」のまとめをフルスピードで進めて、結果の公開を連続で行いました。
なかでも、第44弾「恋愛について」はとても興味深かったです。8月30日から9月30日までの間に声を集めたところ、652人から回答がありました。
こえサーチはテーマによって回答数がけっこう変わるのですが、600人以上はかなり多い方なので、興味関心の高さを感じました。
このテーマにしてみたのは、しばしば「恋愛ってこんなもの」といういわゆるオーソドックスのイメージはあるものの、実は一人ひとりの認識はかなり異なるのではないだろうかと思ったからです。
特に、一般的には「恋愛」=「異性愛」がマジョリティと思われているのですが、死にトリの経験談や掲示板やチャットに参加している人たちの様子を見ていると、必ずしもそうでもなさそうだし、多様な考え方がありそうだと思ったのです。
すると結果は、そんな予想をはるかに超えて多様でした。
恋愛の対象について、複数回答可能としていろいろ選択肢を用意したところ、異性と答えた人は402人だったので、回答者全体の6割ちょっとという比率です。
性別は問わない人を選択した人が143人ですし、恋愛そのものがちょっとよくわからないという人も137人いました。
この回答は死にトリだからこそなのか、それとも実は多くの人たちにとってもそうなのかはわかりませんが、私たちの予想より人々の感じ方や価値観はとても幅広いことは想像されましたし、少数派の意見はあまり公言されていないように感じています。
これからも、○○って普通こうだよねと思い込みがちな事柄からこえサーチのテーマを考えてみたいと思いました。
福祉サービスの管理業務
最近、立て続けに福祉事業所の実地指導がありました。(1月も予定されています)
法律に基づき税金を活用する事業にとって、公正な運用は大切でコンプライアンスという言葉もよく聞くようになりました。日々の業務の中で、本当に一生懸命に取り組んでいるのですが、実地指導では実際にやっている証拠や根拠を示さなければならないので、いかに記録や書類としての根拠をとっておくか、まとめておくかというのが問われます。
福祉の現場では人と関わることが得意であったり、好きな人たちが多く働いていて、記録を残したり、書類を整理したりすることは苦手な人も多く、苦戦するところでもあります。
時々、あまりにも細かいことを要求されて、嫌になってしまうこともありますが、法定事業の趣旨を理解し、現場の支援の質向上と並行して、管理的な業務にもうまくつきあっていきたいと思っています。
また、監査の機会は行政の方たちに現場を知ってもらう貴重な機会でもあると思っています。協働の機会として活用するマインドも大切かなと思います。
簡単な近況報告でした。
みなさま、良いお年をお迎えください!