3月交流会の報告と新人職員研修の報告

気付いたらもう4月!

遅ればせながら3月のマッチング交流会の報告とついでに?4月1日に実施した新人職員研修の様子をお伝えします。

〇「伝える」という機会

3月の交流会はちょうど休眠預金事業の一環で、遠方から体験プログラムに参加の若者が来ていたのと、毎月サポーターとして来てもらっている足寄の佐々木さんが来ていたので、そのお二人がオブザーバーとして参加してくれました。

外部の方が参加するとなると、いつもと違って「そもそも、私たちの事業所はこんなところです」という説明をする必要が生じます。普段の「ある程度分かっている人たちに向かって話す」ではなく、「よくわからない人に向かって話す」ことになります。

この違いは、説明する側としてはいろいろなことに気付くチャンスとなります。

まずは、『相手のことを想像する』ことが必要になります。

聞く相手がどれくらいのことを、どの程度知っているのか?それを想定し、相手に合わせなければ説明はうまくいきません。

また、理解度だけではなく、どれくらいどんなことを知りたいのか?という期待や希望を知ることも大切です。興味や関心を持ってもらうことが伝えるうえでは影響力が大きいからです。

そして、次に伝える側である自分と自分たちの事業所について理解をしているのかということも重要になります。

制度的な位置づけ、事業の内容、利用者するための要件や実際にどんな人たちがどれくらい来ているのか、また、雰囲気やどんなことをやっているかなど、情報としてはいろいろあります。それを与えられた時間の中で、ピックアップしたり、割愛したりして、情報量をコントロールします。

また、伝えるための言葉選びや伝える順序、展開など表現にも気を配る必要があります。

それだけ、誰かに何かを伝えるという作業は簡単ではなく、複雑な要素があるので、経験が重要になると私は考えています。

昨年度からマッチング交流会をスタートして、定例的に集まり、それぞれが発表していくこの機会は「自分たちのやっていることを、相手に応じて伝える」ということのトレーニングの場にもなっていると思いました。

〇掃除機の循環から考える

3月のマッチング交流会で面白かったのは、前回の交流会でぽれっこ倶楽部から「掃除機が壊れたので、掃除機がほしいです」というニーズに対して、いんくるから相談者さんで電化製品を収集して余っている人がいるので、もらって来れますという話があり、見事マッチングをして、すぐに掃除機が手に入ったことでした。同時に、B型就労の作業として電化製品の解体をやっているので、壊れた掃除機を3台引き取ってもらえたという話でした。

交流会がなければ、ぽれっこでは運営費で新しく掃除機を購入し、そして、壊れたものはゴミとして捨てられているだけでした。でも、交流会があることで、相談者さんの収集癖がぽれっこにとって役立ち、壊れた掃除機は就労支援の仕事になりました。本当に些細なことではありますが、物だけではなく役割や活躍の機会に循環が生じたわけです。

「掃除機」という物だけで考えると、商品として購入し、壊れたら廃棄するということですが、商品ではなく収集物としての掃除機、廃棄物ではなく作業資源としての壊れた掃除機という新たな価値や意味が生み出されたと言えます。

人と人がつながることや困っていることやできることを出し合うことは、新たな価値や意味を生み出します。「掃除機を買わなくて済んだ」「B型の仕事になった」という事実ももちろん大切ですが、人がつながり新たな価値や意味が生み出せたことそのものが大切ですし、そうしたことの積み重ねが私たちの暮らしや地域をつくっていくことになると思っています。

〇そして新人職員研修

4月1日に1月以降に入社した新人さんたちに来てもらい、1時間半の研修をやりました。

ネットワークサロンは年度で計画的に人を雇用するスタイルや習慣がない?ので、もともと研修は予定されていなかったのですが、何と!前日に思いついてしまい急きょ声をかけました。(もうちょっと計画的にやれよって自分でつっこみ、ちょっと反省…)

参加対象となったのは1月1日から総務で入った50代男性と、2月1日からぽれっとに入った19歳男性、3月1日から就労支援に入った50代男性、そして4月1日から親子の家とぽれっこに入った20代女性2人の合計5名でした。それぞれ、年代も配属先も経験も動機も個性も違って、面白かったです。

1時間半と言う短い時間だったので、「NPOとは何か?」「ネットワークサロンとはどんな会社か?」というシンプルな内容をもとに、自分たちが働く組織について基本的な理解をする時間にしました。

また、今後働く上で困った時に相談できることや、同じような立場で不安や慣れない中で働いている人がいることを知ったり、それを理解している人がいることも確認できる機会になればという意図もありました。

もっと現場に余裕があれば、新人さんだけではなく、働いている人たちがときどき、現場から離れて仕事や自分のことを振り返る機会があるといいなぁと思うのですが、何せ慢性的な人手不足や私たち運営側も非常勤で他の仕事を抱えながらの状況では落ち着いてできないこともあり、これまた仕組みや計画性が未熟であることを反省するのでした。

必要なことはわかっているけれど、整えられないジレンマを感じながらも、何か仕組みを作って、ルーティンにしたらしたで、形式に陥っていしまうことも想像して、人材育成のため、働く人たちがそれぞれの力を最大限発揮するために必要なことって何だろう?と考えています。

3月の事業所PRメッセージ

多機能型事業所ぽれっと
月に5回ほど全体・個別の音楽活動を行っています。
コロナで外出は中々できずですが、ドライブ外出などもしています。

ぽれっこ俱楽部
土曜日、春休みで創作活動、おやつ作りやレクリエーションをおこなっています。
コロナで自粛していますが外出企画もあります。

学習支援 Zっと!Scrum
学習支援「Zっと!スクラム」では小学4年生から中学3年生までの学習支援を行っています。教科学習だけではなく、工作や実験など様々な学びを提供していますので参加お待ちしています!

親子の家
只今、地域活動支援センター、日中一時支援の利用者さん大募集です!!
お気軽にお問い合わせください!

休眠預金(フレームフリープロジェクト)
3月にはくしろ体験予約が続々と!あなたもいかが??
https://ffp946.com/ffp/2020model-project/trial-program/

ネットの居場所(死にトリ)
「死にたい」の理由について、300人以上の人からアンケートを集めました。リアルな声をご覧ください。
https://shinitori.net/docs/?p=3238

ここナプ
3月15日までの事業ですが、釧路市内のたくさんの方にここナプのことを知ってもらえました。公式LINEでの相談は続けることになりましたので、お気軽にどうぞ。

コミュニティホーム大川
障害のある大人と、子ども・若者が一緒に生活しています。2月には住んでいる人たちとスタッフで、GH利用者さんのお誕生日パーティーがありました。

ザックル
あみものサークルで利用者の皆さんが作成した作品をザックル内で展示、販売しております。 

介護ステーションPASS
コロナが増えていた月でしたが、利用者さんスタッフ共に元気に過ごしていました。引き続き感染予防対策をして支援を行っていきます。