夏の終わりを感じる9月

総会の報告を…と思っていたら、夏も終わりを感じる9月になっていました。

ここ数年、9月でも暑い日が続くことも多かったですが、今年はすっかりと涼しい風が吹いています。

総会の実施から2ヶ月以上たってしまいましたが、簡単に今年度の運営目標と最近の様子をお知らせします。

2026年度の重点目標

毎年の重点目標は以下の3点です。福祉の市場化が進む中でNPO法人としての理念を大切にしながら、持続可能な運営をしていくことを意識しています。

① 事業所運営を意識した人材育成の強化(新規)

物価高騰や福祉サービスの乱立等による社会状況の変化を鑑みると職員が組織に雇ってもらっているというだけの就労意識では事業所の持続性を維持できなくなってきます。職員1人ひとりが自分の事業所運営の担い手であることを意識してもらうために、管理者や責任者には事業や法人を取り巻く状況や収支などをこれまで以上に共有します。それによって職員がより主体的に自らをスキルアップできる環境をつくります。

  日々の現場から学ぶことのできる風通しのよい現場づくり(新規)

市内の入所施設で深刻な虐待が起こったことも踏まえ、より一層、研修の実施が求められる状況になることが予想されるが、日常から離れた研修の実施では限界がある。日々行われる支援の中で目の前の利用者さんから学び、職員同士が疑問や意見を交わせるような環境づくりが求められることから、年間通して継続的に任意で対話を深めるための学びの場を設けていきます。事業所の中で普段の会話から見立てについて話題となるような文化を目指していきます。学びには職員だけではなく、外部の参加者も募り、外部参加者が事業所を見に行くような機会も検討します。GHにおける地域連携推進会議の仕組みを活用しながら、多様な機会や角度から日々を振り返ることができる仕組みを作るよう模索します。

③事業を横断した子ども・若者支援の推進(継続)

法人として大きな役割の一つとなっている子ども・若者支援について、例年通りすべての事業所の資源を生かして、引き続き、取り組んでいきます。地域からのニーズに応えると同時に法人の担い手を育成する上でも重要であるとの理解を引き続き広げていきます。

グループホームの地域連携推進会議を実施しています

昨年度からグループホームの適性な運営のために設置と実施が義務化された地域連携推進会議を7月、8月の2回に分けて実施し、その後、それぞれのホームへの訪問と利用者さんとの意見交換を進めています。

この会議の開催により、改めてネットワークサロンのグループホームは暮らす人に合わせていろいろなスタイルのホームが分散していることを再認識しています。

全国的にグループホームの新設が急速に広がり、なかにはずさんな運営をしているところもあることから、そのチェックの仕組みとして会議の設置が必要とされた背景もあります。制度が想定した以上に事業が増えていき、そのチェックが必要であるということも分かりつつ、一方で日々の運営に加えていろいろな義務が増えていくことは、運営する側として負担が増えていくことでもあります。

物価高や人手不足などの運営への負担が増える中、こうした負担が増えることに釈然としない思いもありますが、地域に開いた運営をしたり、外部の方に見てもらうことや利用者さんが新たなつながりをつくるということは大切であり、やりながらその意義も実感しています。今年度の目標にも掲げましたが、こうした機会を活用する姿勢が大切なのだろうと思います。せっかくやるのなら、やれと言われるからやるのではなく、私たちが日々感じる課題や必要性に基づいてできることは何か、考えていきたいと思います。

新しいスタッフが増えました

以前より、慢性的な人員のギリギリの状況でハローワークに求人を出してきたのですが、なかなか反応は芳しくない状況が続いていました。それに加えて、このところ体調不良等で急きょの休職や退職などもあり、人員の確保の必要性が増していました。すると、この夏に空前の申し込みラッシュ?があり、数名の新たな人たちが働く仲間に加わりました。

今回、働き始めた皆さんと話す中で、それぞれに自分らしく働きたい、一人の生活者として自分の生活を大切にしたいという気持ちと同じように他の人たちの暮らしについても考えたいという気持ちが伝わってきました。

ネットワークサロンは市民活動をベースとして運営してきたので、法人としていわゆる雇用主と労働者という関係ではない、あり方を模索してきました。ただ、そうした形は理解されにくく、どうしても一般的な労働現場の理論や常識が本来大切にしたいことから目をそらせてしまうことがあります。

働くとは本来、社会的な生き物としての私たち人間がお互いに自分たちのできることを持ち寄って、暮らしを成り立たせるための営みであり、無理をして、自分を犠牲にして何かの歯車になったり、適応を迫られるものではないはずだと思っています。

ただ、実際には働くとはそういうもの…などといった考え方も強くなりつつあり、そうした風潮を問い直すためにも多様な働き方、働くとは何か?、一人ひとりのその人らしさが損なわれないように働くために必要なのは?などなど考えていきたいと思っています。

北海道の9月、外はすっかり冷たい雨です。月末で年度の半分が過ぎますが、「これが当たり前」「こういうもの」「何となく」に流されることなく、大切なことは考えながら、立ち止まりながら、いろいろな人たちと考えながら法人運営をしていきたいと思います。