【受付開始】8月30日(土)「SOSを出しやすい関係性をつくるための基礎講座」第1回 恋愛/性愛の「当たり前」ってなんだろう?

ネットワークサロンの主催で開催するイベントのご案内です。

アセクシュアルやアロマンティックをはじめとする多様なセクシュアリティ(Aro/Ace)についての情報発信・調査研究団体、As Loop(アズループ)の三宅 大二郎さんに釧路に来ていただき、他の人に恋愛感情を抱かない「アロマンティック」や性愛感情を抱かない「アセクシュアル」を切り口に、恋愛や性愛の「当たり前」を問い直すことで、マイノリティ理解のポイントを学びたいと思います。

興味のある方はぜひ、参加の申し込みをお願いします。申し込みはォームからお願いします。

開催概要

開催日時:2025年8月30日(土)13:00〜16:00
開催場所:コア大空 学習室A・B(釧路市益浦1-20-20)
費用:無料
定員:50名程度

申し込みフォーム

https://forms.gle/gXu6mbnnRWwK2bsS6

案内チラシ

この講座シリーズについて

「SOSを出しやすい関係性をつくるための基礎講座」は文部科学省が推進している「SOSの出し方に関する教育」を意識して名付けました。「SOSの出し方に関する教育」は子どもたちが危機的状況に直面したときに適切な支援を求める行動がとれるようになることが目的の取り組みです。その目的に異論はないのですが、どうしてもそれ以前の問題への意識が強くなりました。それは、「子どもたちがSOSを出せないのは、SOSを出せる先が少ないからではないのか?」「SOSを出してもらえる大人になるにはどうしたらよいか?」ということです。

そのためのキーワードを「見えない当たり前(社会的優位性)」と名付けました。私たちの中にある「見えない当たり前」が知らないうちに困難を抱える人たちとそれを支えようとする人との関係性づくりを困難にしていると考えています。それは課題でもありますが逆に言うと、「見えない当たり前」に気づくことで、私たちは関係性づくりの可能性を広げることができるのです。「見えない当たり前」への気づきはあらゆるマイノリティへの理解を広げ、同時に今まで気づかなかった自分への理解も広げるものです。

「見えない当たり前」はそれぞれの当たり前を見つめて、出し合うことで知ることができます。そのために、この講座では第1回を「恋愛・性愛」、第2回を「コミュニケーション・感じ方」をテーマにします。従来の研修のテーマに言い換えると、第1回目はセクシュアルマイノリティの理解とも言えますし、2回目は発達障がいへの理解とも言えます。そして、第3回目はテーマを絞らずに幅広い「見えない当たり前」についてまとめの会を実施します。

SOSを出す必要があるのは子どもたちだけではありません。私たち一人ひとりが苦しいときに誰かにSOSを出せることがとても大切です。SOSをお互いに出し合い受け止められる地域社会をつくるため参加者のみなさんと学びの機会を共有したいと思っています。

第1回の背景 セクシュアルマイノリティへの理解

令和5年に「LGBT理解増進法」が制定されました。

いま、自治体・学校・企業でも、性的指向やジェンダーアイデンティティの多様性への理解が求められています。LGBTに頭文字が含まれる、同性愛や両性愛、トランスジェンダーに関しては情報も多く、関連の研修や本を読んだ人もいるかもしれませんが、今回のテーマ「アセクシュアル」「アロマンティック」です。講師の三宅さんが所属するAs Loop(アズループ)はアセクシュアル、アロマンティックについての正しい情報を広げることを通じて、恋愛的指向や性的指向、関係性の多様性について考える機会を提供する活動を行っています。

講座のメインテーマ「見えない当たり前」の趣旨に照らし、「そもそも恋愛/性愛とは?」という根本を問い直せる興味深いテーマであると考えています。

今後の予定

今後の予定
第2回10月11日(土)コミュニケーションの当たり前を考える髙木美歩さん(著書『開かれる自閉』)
第3回11月29日(土)見えない当たり前を考える松波めぐみさん(大阪公立大学)