9月の報告

早いもので、2022年度も半分が終ろうとしています。

釧路も一気に肌寒さを感じる日が増えてきました。

ちょっと間が空いてしまいましたが、最近の法人の様子をお伝えします。

①「求職場」を提案しました

 サイトに「採用情報」というページがあるのですが、この度「求人」ならぬ「求職場」という内容を掲載しました。

 ネットワークサロンでは、最近の福祉現場の実情でもありますが、人手不足やなかなか定着しないなどの、状況が続いています。ハローワークにも求人を出したり、大手求人サイトにも出すなどしてきたのですが、どうしても一般的な求人という発想に違和感があったので、法人のサイトでは思いっきりらしさを出してみました。

 そもそも、市民活動やNPOの趣旨から考えると、市場原理や資本主義に偏ってしまうことへの問題意識があるはずなのですが、それをもしのぐような福祉事業や労働が市場化してしまった現状には影響を受けてしまうのでした。

 そんな現実に一石を投じる意味でも、「求職場」を発信する意義があるのではと思って掲載しました。共感や興味をお持ちの方はフォームからリアクションをください。

②最近のマッチング交流会

 マッチング交流会を始めて1年が経過し、少しずつマンネリ化してきた感もあるので、最近の2回はテーマを設けてみました。先月は「虐待防止について、取り組んでいること」、今月は「職場内のコミュニケーションで工夫していること」にしてみました。これらのテーマはしばしば対人の職場ではキャッチフレーズのように大切だと言われることですが、具体的にはどういうことなのか?と実践に落とし込むと実は難しいことなのです。「あえて考えてみる」機会として活用しています。

 また、今年度は職員だけではなく、外部の人たちに参加してもらっていることも1つのポイントだと思っています。後半も月に1時間の機会ではありますが、有効に活用できるように工夫をしていきたいと思います。

③死にトリの取り組みがいくつか紹介されました

ネットの居場所ポータルサイト「死にトリ」の実践が、自殺予防事業の強化に伴い、紹介や引用をされました。

1つは、8月末に掲載された毎日新聞の特集です。

https://mainichi.jp/articles/20220826/osg/00m/040/001000d

そして、もう1つがTiktokの自殺予防・メンタルヘルス啓発キャンペーンのページにつらチェックへのリンクが載りました。(スマホから閲覧おすすめします)

https://activity.tiktok.com/magic/eco/runtime/release/63196f72236c4f03e0291802?appType=tiktok&magic_page_no=1

いろいろな媒体に紹介される一方で、見直しが必要となり休止をしているコンテンツもあり、サイト運営の難しさを感じています。

④FFPの事業が無事に終了しました

9月2、3、4日に若者自立プロセス資源化モデル事業のイベント「まなざしをめぐる対話」が開催されました。鹿児島、大阪、東京、千葉、新潟などからの参加もあり、若者たちの語りや語りから生み出される発見もあり、これまでの実践の整理にもなる貴重な機会となりました。

近いうちに報告レポートを書いてもらいたい?と思っているので、出来上がったら紹介したいと思います。

⑤監事監査を行いました

いつも、年に1度だった監事監査ですが、今年度からもう少しこまめに法人運営について共有し、協議をする場を設けようと思い、ようやく9月に1回目を実施しました。

財務は今のところ順調ですが、10月からの最低賃金引き上げが不安材料になっています。物価も上がっていますし、労働者として最賃の引き上げはありがたいことだと思いますが、福祉事業としてはそれに見合った売上の向上のすべがあるわけでもなく、かなり厳しい現実となっています。ネットワークサロンは、必要経費の60%以上が人件費で、その次に多いのは車両関係費(車両のリースやガソリン代、保険料など)と、給食費です。いずれも、経費として高騰している物ばかりで、経費の節減も難しく悩ましいところです。

監査の機会を通じて、現状を細かく把握して、できることには取り組んでいきたいと思っています。