2021年 12月 サイトリニューアルに寄せて


あっという間に月日が過ぎ、今年も最後の月になってしまいました。
法人のサイトをリニューアルしようと、動いて半年余りがたってしまいましたが、ようやくリニューアルにたどり着きました…

昨年の12月で法人も20年を迎え、「え!本当に20年」と思うぐらいあっという間のような、逆に2~3年前のことすら遠い昔のような、実に時間の経過が不思議でねじれを起こしているように思えます。時代が変わり、制度が変わり、地域が変わり、私たちが生きている生活様式も急激に変化してる一方で、法人を設立した当初から理念や目指すところは何も変わっていません。

誰もが、自分らしく、自分の持っている力を用いて社会の中で活躍し、その活躍がコラボして地域や社会が豊かになり、一人ひとりの生活や人生も豊かになっていく…そのために何ができるのか、感じ取り、考えて、話し合って、確かめて、コツコツやっていく、これからもそんな法人としての理念に即してできることに取り組んでいきます。

今年度のここまでのトピックスをいくつかお伝えしようと思います。

ニーズと事業のマッチングを確認する交流会の実施
 7月から毎月、月始めに法人内のすべての事業所のリーダー(的な人)が集まり、月の事業報告をしています。単なる事業報告ではなく、ポイントは「ニーズと事業のマッチングを確認すること」です。

実績の報告も行いますが、事業所として受け止めたニーズと発信したニーズ、そしてニーズのPR(こんなことで困っています、こんなことできます!)も含めて共有します。お互いに何をしているか理解し合うと同時に、お互いに協力できることを伝えあい、実際に協働を促進します。これまで6回実施してきましたが、例えばこんなマッチングが実現しました。

・放課後等デイサービスで土曜日や長期休暇のお昼ご飯の配膳や後片付けを手伝ってほしいとニーズに対して、休眠預金で自立を目指す若者たちの活動プログラムとしてお手伝いに行くことになり、逆に若者たちが「スポーツ活動をしたい」というニーズがあったところ、放課後等デイサービスで体育館を使用する際に、一緒に体育館を使わせてもらうことになりました

・援助ホームの子どもたちが土日に暇をしているとのニーズに対して、学習支援が土曜日に実施するバーベキューへのお誘いがあり、子どもたちが友達も連れて賑やかに参加

・就労継続支援B型の作業で電化製品の解体をしているので、「不用品はありませんか?」を呼び掛けたところ、拠点に眠っていた物や外部の協力者へ呼びかけてくれた事業所もあり、それなりに集まりました。

・各事業所で使っている社用車が足りないことがあり、もう少し幅広い事業所で共有してうまく活用できないか?とのニーズから、今年度から導入した情報共有アプリを使って社用車予約カレンダーが完成し、便利に共有できるようになりました。

などなど、些細なことでも、困っていることやできることを持ち寄ってお互いに助け合えるよう環境を整備していきたいと思っています。

釧路市女性活躍推進つながりサポート事業に取り組んでいます
 釧路市からの委託を受けて、孤立する女性が社会とつながるための事業を行っています。

通称「ここナプ」は無料の生理用品の配布を通じて、事業を広く普及し、必要としている人たちが相談や居場所につながり、社会参加が促進されるよう急ピッチで事業を進めています。3月15日までの期間限定の事業ですが、女性の孤立(特に子育て中で孤立している人)の深刻さはこれまでも痛感しているので、必要な人に必要な資源が届くように、工夫しながら取り組みたいと思っています。

11月29日から12月4日まではFMくしろのイベントに参加させてもらい、和商市場にてフリーナプキンの配布をしてきました。私も一日行ってきましたが、普段関わることのない買い物客に声をかけ、生理用品を配布して、ちょっとしたおしゃべりをするなど、貴重な時間でした。釧路の観光名所でもあり、地元のお店が集まる市場の日常を体感し、改めていろいろなところに出向いて、今の地域や暮らしの様子を知ることの意義も感じました。

ここナプに関して詳しくは公式サイトをご覧ください。